導入進む日勤救急隊 ママさん救命士に密着【熊本】 (23/03/01

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  • Опубликовано: 28 фев 2023
  • 熊本市消防局は育児や介護などで24時間勤務が難しい救急隊員のために、日中のみ現場に出動する『日勤救急隊』を導入しています。
    2人の息子を育てながら毎日多くの命を救うママさん救命士を取材しました。
    現在、8人の女性隊員が所属する熊本市消防局の救急隊。
    東消防署から出動するのは、2人の息子を育てる救急隊長、竹谷 麻美さんです。
    【熊本市消防局東消防署日勤救急隊 竹谷 麻美 隊長】
    (子供の写真見せてもらって)「上が9歳で下が5歳です」「(高校生のときに)
    たまたまテレビで、熊本市で女性の救急救命士が活躍しているのを見て、10代の私にはとても衝撃的で、女性でも救急の現場の最前線で働いている人が同じ地域にいるんだという衝撃的で。絶対に私もなりたいと思って」
    約10年間、救急救命士として多くの命を救ってきましたが、出産を機に一度は現場を離れました。
    育児中の隊員はどうしても24時間勤務が難しく、日勤の部署へと異動せざるを得ないのが実情でした。
    そこで働き方改革の一環として3年前から導入を進めているのが『日勤救急隊』。
    現在、熊本市内で最も出動が多い2つの署に配備されていて、竹谷さんは、東消防署で隊長を務めています。
    【熊本市消防局東消防署日勤救急隊 竹谷 麻美隊長】
    「おはようございます」「保育園に(子供を)送って、それから来ました」
    通常、救急隊は24時間勤務の2交替制で働いていますが、『日勤救急隊』の業務は平日の午前8時半から午後5時15分まで。
    育休明けの女性に限らず、介護など様々な家庭の事情を考慮して選択することができます。
    【熊本市消防局東消防署日勤救急隊 竹谷 麻美隊長】
    「今色々な家庭のスタイルがあって男性の職員の中で隔日勤務が難しい人でも
    現場で働きたいという人が働けるというのはとても素晴らしい制度だと思います」
    【朝礼・車両確認の様子】
    東消防署の車庫に並ぶ2台の救急車。
    『日勤救急隊』と、24時間体制で働く『救急隊』との2つの体制で年間3000件を超える現場をカバーしています。
    日中の救急要請がピークを迎えると『日勤救急隊』が威力を発揮します。
    【要請】
    【出動していく様子】
    【助手席で指示を出す様子】
    「出ます」
    「直進します。左と右に寄せてください」
    【活動の様子 運転~患者対応】
    「お変わりないですか?大丈夫?」
    【戻ってくる】
    ママさん救命士の救急車は女性患者や子供に対応する際に安心感を与えるメリットも大きいといいます。
    さらに『日勤救急隊』の導入は命の現場でこんな効果も発揮しています。
    【熊本東消防署吉本 直樹 警防課長】
    「出場時間が前年等に比べると平均で約37秒、現場への到着時間が短縮された」
    「市民の命を助けるためには37(秒)というのは非常に効果的」
    熊本市全体で救急車が出動するのは年間約4万件。
    多い日には一つの隊で6件の出動があり、遠方の病院に患者を搬送すると1件当たりの活動時間は大幅に増加し、休む時間はほとんどありません。
    【熊本市消防局東消防署日勤救急隊 竹谷 麻美隊長】
    「久々に12時台に(昼食を)食べた気がします」
    「食べられない日も多いです」
    【熊本市消防局東消防署日勤救急隊 浜田 恭典さん】
    「いつも頼もしいです。背中で引っ張ってくれている頼もしい隊長です」
    【出動】
    ママさん救命士は息子を保育園にお迎えに行く時間まで現場に飛び出します。
    日進月歩の医療技術を常のアップデートすることが必要な救急救命士。
    子供が育ってからではなく、手のかかる小さい頃から現場復帰できるというのも
    一つのメリットです。
    【熊本市消防局東消防署日勤救急隊 片山 未希さん】
    「長いブランクの間に医療はどんどん進歩するが、自分の知識はどんどん衰えていく。ブランクが短いほうが復帰するときの自分の不安が少ないかなと思います」
    報告書の作成など、事務作業をしてこの日の業務は終了です。
    【熊本市消防局東消防署日勤救急隊 竹谷 麻美隊長】
    「お疲れさまでした」「いまから家に帰って保育園に子供を迎えに行きます」
    「人の役に立ちたいという気持ちが一番強い。私の持っているもので還元できるのが救急の現場なのかなと今は思います」
    現場までの命の1秒を縮める新たな働き方。
    ママさん救命士の救急車は明るい時間の現場できょうも多くの命に寄り添います。

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